始まり

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「おーい。橘。」 教室の外から声がする。 見てみるとそこには同じ陸上部の秋原 俊一(あきはら しゅんいち)がいた。 専門は長距離。 中距離では俺が勝つが長距離では勝てない。 こいつは俺の一番の友達で一番のライバルである。 いつも無駄にテンションが高い変わったやつ。 「今日の練習のメニュー知ってるか~?」 とても笑顔で言っている。 てことは今日はキツくない練習だな。 秋原は練習が軽いと部活前はとても笑顔だ。 「うーん。今日は20キロペース走かな?」 当てると面白くないから間違えてみた。 「ふふん♪それが違うんだな~。 今日はなんと60分軽くジョグで~す♪はい、拍手~♪」 俺も一応拍手した。 「わかったから早くいくぞ。おいてくぞ」 俺はあきれて練習場に向かった。 しかし俺は本当に嬉しいと思った。 なぜなら、一週間後に高校駅伝がある。 そのため、この頃はとてもきつく、足も痛かった。 なので、今日の軽いメニューはとても嬉しい。 後から秋原がやってきた。 「さぁ、今日もがんばろう。」 秋原が言うと 「よし、やるぞ!」と俺も気合いを入れて練習場に向かった。
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