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トップであるルーイが意識を取り戻し、人が増えて統率が乱れがちだった組織は、組織として立ち直った。 多少の混乱はあったが、ルーイの王家殲滅の意思が強く伝わり、結束はより強固となる。 新しく増えていく仲間の統率も加え、ルーイは精力的だった。 ジェイは変わらずルーイの片腕として、ルーイのそばにいる。エフは、そんなジェイから距離を置かれていた。 ジェイにすがられたあとも、傷の手当てや様子を見に部屋には行ったが、もういいと言われてしまい、それ以来ジェイの手当てには関われていない。 ジェイからは一切近づいてこないし、接点がとことんなくなった。食事の時間も一緒にならない。 ルーイがジェイと一緒にディの火葬をした後はとくに話題がなくなった。 避けられていると思うほど、距離を置かれていた。 (まあ、ムリって言っちゃったし……) その時はそう思って仕方ないと思っていたが、何日も姿を見られず声も聞けない状態になると、逆にジェイが気になって仕方なかった。 なんとか用事をつくり声をかけても、必要なことだけ答えられ、別の人間に話を繋がれてしまう。 そんな小さな機会ですら、目をあわせてもらえない。 口調が冷たいとか、睨まれるとか、あからさまな嫌悪を表されることはないが、そっけなさがつらかった。
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