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「お疲れ様でした。」
宿舎に着いた車。
運転手さんに お礼を言って メンバーが それぞれに 降りていく。
あいつの後に 俺も降りて 帰って行く車を見送った。
宿舎に入ろうと 体を向けると まるで 俺を待っていたみたいに こっちを向いて 佇んでいる お前と 視線が合う。
でも また すぐに ふいっと そっぽを向いて 宿舎に足を向かわせた。
「ちょっと待てよっ!!」
俺から遠ざかろうとする あいつの腕を掴んで引き止める。
「な、何っ!?」
振り向いた お前の目は 少し 潤んでいた。
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