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大学からアパートに戻った俺は、玄関のドアを開ける。
ガチャ
「ただいまー。あー寒い」
「ふぇ…おかえりなしゃい、ご主人さまぁ…ふにゅ…。
学校、おつかれさまでし…た…。フラッ」
ドサッ。
「な…どうしたお前!!??
いきなり倒れて…!!
うわ、凄い熱じゃねーか!!風邪でも引いたか!!??」
「だ…じょぶ…です…。
メイドは風邪なんて、ひきませ…ケホケホ」
「どう見ても風邪だろ。いいから、さっさとパジャマに着替えて横になれよ」
「頭がフラフラして、動けません…はにゃ…」
「はぁ!!??じゃあ、俺が着替えさせるしか無いのか…。
仕方ないな。ほら、バンザイして」
「はにゃ…ばんじゃーい…ケホケホ…」
(中略)
「ほら、パジャマ着て横になったら、少しは楽になったろ。
(いつもメイド服を着てたから分かんなかったケド、コイツって案外胸が大きいんだな…)」
「はい、ありがとうございま…ケホケホ…グシュン…。
ごめんなさい、ご主人様…メイドの私が風邪を引いてしまって…シクシク…」
「いいから。
とりあえず、おかゆ作ったから食べな」
「わぁ…いただきましゅ…。
あ、あついっ…」
「おかゆだから、あつくて当たり前だろ。
ほら、冷ましてやるよ。
ふーふー」
「ご…ご主人さまぁ…
(うるうる)」
「ほら、美味いか?」
「はにゃ…美味しい…あったかい…ハムハム…」
「んじゃ、それ食ったら寝ろよ。
俺は勉強したり、風呂に入ったりで忙しいんだからな」
「ふぇっ…!!
ご主人さまぁ、行っちゃうんですか…?(うるうる)」
「なんだよ、行っちゃ悪いか?」
「ひとりじゃ、こころぼそくて…ケホケホ…」
「ったく…。
ほら、お前が可愛がってる、プーさんのぬいぐるみを持ってきたから」
「ふぁ…プーさん…
プーさんだぁ…」
「ほら、そんなに抱き締めたら、プーさん苦しいだろ?」
「プーさん…プーしゃん…zzzz…」
「……どうやら、寝ちゃったみたいだな。
ったく、世話のかかるメイドだなぁ(クスッ)」
「プーしゃん…zzzz…
ご主人さまぁ…だいしゅき…むにゃむにゃ~…」
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