4人が本棚に入れています
本棚に追加
『そろそろ私も参戦したいものだ…』
そんなことを考えていたら下っ端達が帰って来た。
『早かったな。』
「えぇ。あんな会社のセキュリティちょろいです。」
『そうか…』
「はい。約束の品です。」
『おぉ。美しい……』っと言って少し寂しくなった。その指輪の美しさに吸い込まれそうになったから…
「あの……リーダー?」波の呼び声にハッとして我にかえった。
『ん?なんだ?』
私が聞くと波は「えっと…」と言って話し出した。
「リーダーはただ私達の帰りを待つだけなんて嫌なんじゃないですか?本当は外に出て盗みをしたいのでは?」
…図星だった。まるで私の心を読んでいるみたいに。しばらく何も言わずにいると、波が「やっぱり。」と呟く。
『何故そう思った?』と聞き返したら、
「私達が帰って来たときのリーダーの顔が一瞬寂しそうに見えるから…きっとリーダーも盗む側にいきたいのかなと思いまして…」
最初のコメントを投稿しよう!