窃盗団

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『そろそろ私も参戦したいものだ…』 そんなことを考えていたら下っ端達が帰って来た。 『早かったな。』 「えぇ。あんな会社のセキュリティちょろいです。」 『そうか…』 「はい。約束の品です。」 『おぉ。美しい……』っと言って少し寂しくなった。その指輪の美しさに吸い込まれそうになったから… 「あの……リーダー?」波の呼び声にハッとして我にかえった。 『ん?なんだ?』 私が聞くと波は「えっと…」と言って話し出した。 「リーダーはただ私達の帰りを待つだけなんて嫌なんじゃないですか?本当は外に出て盗みをしたいのでは?」 …図星だった。まるで私の心を読んでいるみたいに。しばらく何も言わずにいると、波が「やっぱり。」と呟く。 『何故そう思った?』と聞き返したら、 「私達が帰って来たときのリーダーの顔が一瞬寂しそうに見えるから…きっとリーダーも盗む側にいきたいのかなと思いまして…」
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