温かい料理のような恋……って!?

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温い。暑いわけじゃなく、何とも微妙な気温だ。 昨日は暑かった。 一昨日は寒かったかな? 「ざけんなよ! 新堂!」 「ブッ飛ばすぞ、テメー」 ああ、今日も平和だ。 うん、ハトが飛んでます。 「あー、喉渇いた。そこのお兄さん、ラ・フランスのジュース買ってきて」 「は、はい!」 「………」 リーゼントの頭をしたお兄さんに言うと、腰を床に付くくらいに頭を下げた。 バッと教室を出ていった。 「ラ・フランスって果物だよな。Fruits…。なんで、そんなの売ってるんだよ」 「……売ってないよ?」 「………おまえは鬼か」 「だからね、私は嘘は言ってないの。ここら辺には売ってないって。私の家の近くのスーパーに売ってるの」 「……それでも、鬼だろ」 「姫チン、文句言うなら、生クリーム食わせるぞよ」 「……………………や、ヤに決まってんだろ!!」 姫チンこと、姫野くんは超絶生クリームが嫌いだ。 アレルギーらしい。 うう、生クリーム好きな私に対する挑戦状だな!! 生クリームなら、どんぶり十杯は食える!!
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