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「由季、心配かけてごめんね。もう大丈夫だから」
笑顔で由季に話す。
それからしばらく由季が落ち着くまでに抱きつかれたままでいた。
「昨日の放課後
啓太君が教室に来たんだよ」
落ち着いた由季が小さめの声で教えてくれた。
啓太という言葉にドキッとする。
「そうなんだ。
何しにきたの?」
平静を装いながら尋ねた。
「悠里のこと心配して会いに来てくれたんだよ」
由季はニヤニヤしながら
私の顔を見ていた。
たぶん私が照れながら否定する様子を見て楽しもうとしているのだ。
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