プロローグ

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「マジかよ‥‥」 あの愛妻家だった親父が浮気? 役場で受け取った書類には間違いなく【二件】の文字。 一件は俺の家の住所が記されている。 そしてもう一件は‥‥全っ然知らない。 「××県って‥‥遠いな」 ××県はここからどんな交通手段を駆使したとしても半日はかかるだろう。 そんな場所に浮気相手を住まわせるか‥‥? 一時『浮気説』は消えるかと思ったが、父親が個人的に所有していた通帳からその家の公共料金と思われるお金が毎月引き落とされていた。 間違いなく、親父が家を維持していた証拠。 放っておく訳にはいかないが、あまりの距離に今すぐ行く事も出来ず。 俺は一週間後に控えた夏休みを使って、その家を訪ねてみる事にした。
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