依頼人

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俺の名前は椿山勇希。 17歳。 職業は、情報屋。 高校には行かず、毎日情報を集めながら暮らしているのが特徴だ。 そしてさっき俺を「お兄」と呼んだ彼女は、説明するまでもなく俺の妹だ。 名前は、椿山遊希。 年齢は、17歳。 俺と違って、毎日高校に通って勉強している。有り得ない程ののんびり屋。 名前と年齢を見ればわかる通り、俺たちは双子だ。 ……珍しいことに、一卵性の。 俺と同じ顔の彼女が、首を傾げる。 「お兄聞いてる?」 疲れている俺は、イライラしたまま低く呟いた。 「……何の用だよ?」
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