プロローグ

10/13
前へ
/335ページ
次へ
こいつの目的は…。 人々が絶望に陥る姿を見たいって事だ。 姫は…、アリスは違う。どんなに辛い状況でも、負けない強さを持っている。だから、国民を励ませる。優しくなれる。 それが気に喰わないらしい。 …歪んでる。 俺を使って姫を殺す? はっ。 そんなこと。 「さ…せ…っ」 「さぁ、早く操られちゃえよ。楽になれ『させねぇええええっっ!!!』 パリィンッッ!! 「くっ?!」 「ぐぁっ!!」 弾けるような音がして、体ごと10メートルほど吹っ飛ばされた。 「まさか…!最強の闇魔法とされる古代魔法を跳ね返したのか…?!」 ああ。なんだ。 やれば出来る子じゃん、俺…。 「はぁっ…はぁっ…。っぐ?!」 「…?何だ…?」 何だ、これ…。 体が、熱い…!
/335ページ

最初のコメントを投稿しよう!

287人が本棚に入れています
本棚に追加