プロローグ

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背が縮み、銀色の髪が伸びる。 どことなく体も重く、細くなった気もする。 足も指も細くなった。 これ…まるで…。 「あはははは!!すごいよ、女の子になっちゃった!」 ………は? あんな強力な魔法を跳ね返したから、その反動で女の子になっちゃいました、みたいな…? んな…。 「馬鹿なっ…?!」 声が、クソ高い…! 「きゃはははっ…。やば、笑い死にするっ…。なんだ、すごく可愛いよ?鏡無いのが残念だけど。」 「うるせぇ…!こんなもの魔法で…!」 シュン。 ………あれ? 「……直らない。」 「残念(笑)。レイく…じゃなくて、レイちゃんは自覚してないかもだけど、僕から言わせれば、さっきより格段に魔力も力も下がってるよ?」 なっ…! 「やっぱ男と女の差なのかな。ぶふっ、やっぱ魔法にかけるのは諦めて、今ここで殺す事にした。そんな姿じゃ、誰か分からないし。前の姿じゃ、強すぎるし。」 「や、やめろっ…。」
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