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「よく頑張ったね。」
「…?!」
薄暗い洞窟。声のした方を振り向くと、杖を持った黒髪の少年が立っていた。年齢は、俺と同じ17くらい…とみた。
「あんなに沢山手下を用意したのにさ。君一人で皆倒しちゃうなんて。さすがは聖なる騎士のトップ…てとこかな。」
「誰だ…、お前…。」
飄々とした態度がかなりムカつくんだが。
「僕はグリード。君が追ってる事件の黒幕?犯人?みたいな…っ!」
バシュッ!!
「ふざけるなっ!!自分のした事が分かっているのか!!」
「ってて…。血が出ちゃったじゃん。不意打ちはずるいよー、レイ君。」
こいつ…。目が普通じゃない。傷付けられているのに、自分の血を見て興奮しているかのようだ。
なるほど。こいつが"した"ならば、頷ける。
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