プロローグ

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悲劇はそれだけでは終わらなかった。 同じような事件が立て続けに起こったのだ。 ある時はまだ5才の女の子が飼っていた犬の首を絞めて殺したり、 またある時は穏やかな性格であるはずの老人が人の家を焼いたりした。 問いただそうにも、やった本人は何故か必ずすぐに自殺してしまう。 謎ばかりが残る。 この町で、一体何が起こっているのか―――。 一つだけ、心当たりがあった。…古代魔法だ。 今以上に戦争が盛んだった頃、一人の闇の魔法使いが生み出した、戦争用の魔法。 殺す為の、魔法。 それが古代魔法。 その中に、人を操ることが出来る魔法があったはずだ。
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