プロローグ

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ザシュッ ガキィッ 「死ねっ!!死ねぇ!!死ね!!」 「あはははは!怖いよレイ君。面白い顔してる。」 「黙れぇええっ!!!」 分かってる。こいつを殺しても、皆は戻らない。 分かってた。皆の笑顔の向こうに、俺への憎しみや嫉妬があったこと。 分かりたくなかった。それでも、俺達は仲間だって。 ……信じたかった。 「ごめっ…ん…!み、んなっ…!」 (泣かないで、レイ。あなたの優しさは、私がよく知ってるわ。) あ、りす…。 俺は、優しくなんて―――。 ガキィッ キィンッ 「ちゃんと狙ってるの?全然当たらないよ?」 「っるせぇ…!お前はここで殺す…!」 「…ふぅん。…君には期待してたけど…。」 「?!」 杖が、光って…! 「ここでバイバイしよっか。」
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