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AM8:25
今日もいつも通りの時間だ。
とりあえず野沢達より早く着けば良し。
双眼鏡で窓から正門を観察。
AM8:30
いつも通り、仲良く登校の2人。
野沢にからかわれたのか、愛理の顔が赤い。
わかりやすいなぁ。
グラウンドを真ん中まで来た2人に、俺は声を掛ける。
「おはよう、お2人さん」
愛理が大きく手を振った。
「おはようございます!雄大先輩!」
「よう」
野沢は相変わらず低血圧だ。
リアクションが小さい。
よし。
俺は懐から野沢の全裸写真を取り出すと(懐にある理由は聞かないでくれ)、わざと落とした。
ヒラ、と舞う写真。
「あ、愛理!取ってくれ!」
「は~い」
駆け寄って受け止めてくれる愛理。
さてさて…。
野沢も横から覗きこむ。
あ、野沢が固まった。
「おい佐々木!」
「野沢、後ろ後ろ」
ボタボタボタ、と物凄い出血をする愛理。
まあ、鼻血なら大丈夫だ。
「健全だな」
大事な所は写っていないが…愛理にはまだ早かったかな?
「さ~さ~き~ッ!」
野沢がいつの間にか壁を蹴ってこちらに向かって来ていた。
顔がマジだ。
「いっぺん死ね!」
「ぐはッ!!!」
野沢の踵落としで、目の前が真っ暗になった。
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