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「杖特技レベル1!強打!!!……強打!!えいっ…強打!」
「弾けろ弾けるんじゃ!わは!わははは!!燃えゆる爆ぜる火…火魔法レベル1!ファイア!!ファイアぁぁぁ!」
ユキはまるでモグラ叩き、じじぃはシューティングゲームのようにスライム達を一蹴していく
「もっと早く助けて欲しかった…いてててて…」
大木に背中を預け座り込んだレンはスライム達を全滅させていく二人を見て小さくそう呟いたと言う
…
数分後…
「回復魔法レベル1!」
レンの体全体が白い光に包み込まれる
「今度は体全体がポッカポカだぁ…風呂入ってるみたいだ」
「集中的にした方が治りは早いんだけどね~こうやって全体にも使えるんだよ」
「魔法ってのは、なかなか融通きくんだな」
「便利でしょ?それにこんな事も出来るよ」
ユキはにっこりと笑い杖先へと精神を集中する
するとレンを包む光が厚みを帯び、更に白く発光した
「うわっ…何だ?めちゃくちゃあったかくなったぞ」
「魔力をたくさん込めたの!少しだけど早く回復できるよ」
「すげぇな…でも大丈夫かよ?魔法って精神力を使うんだろ?」
「ふぅ…もうすぐ終わりだから大丈夫!」
そういうユキは笑顔を作っているものの少し疲労が見えた
「無理すんなよ?」
「うん…ありがとレンくん」
二人で話しあっている間にじじぃが割り込んできた
「そんなザコの為に回復魔法などもったいないわい」
「何をぉ!」
「スライムにリンチされる奴など聞いた事ないわ!ザコ以外呼びようがないわいっ」
「なっ…ありゃ不意打ちだしアレがナニでクリーンヒットだったわけで、しかもロールプレイング序盤からスライム12体に囲まれるとか普通ないだろっ!!もし体力50くらいでスライムの攻撃力が2~3だとしても3ターン後にはゲームオーバー間違いなしじゃねえか!」
「???…何の話じゃ…サッパリわからんわい」
「な…何だと!てかじじぃさっき一発でのされてたくせに」
「???…何の話じゃ…サッパリわからんわい」
「…じじぃなかった事にする気か!」
「何の話じゃ…サッパリわからんわい」
「てめ…」
「ふぅ…回復終わったよ…ちょっと疲れちゃった…」
回復に専念していたユキは疲れもありこのいざこざに関わる気はないようだ
「おお早いのぉ?では早く先を急ごうかの」
「ちょっとオレの話を」
「昨日から寝てないし早く村でゆっくりベッドで寝たいね」
「スルーすんなっ」
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