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早朝…
ここは小さな始まりの村
ドンドンドンドン!!
「おいっ!ええ加減起きんか~!!さっさと出てこいっ」
静かな朝に響き渡るドアを叩く音にじじぃの叫び声
「早く玄関開けなきゃドアぶっ壊すぞ!バカもんがぁぁぁ」
しかし、家の中の主からは反応はない
「あぁそう…もういいもんね~知らないからワシ、どうなってもしらないから」
じじぃは少し家から離れると片手を高くかざし目を閉じブツブツと呟き始める
「我求めん…荒振る爆炎の火球…」
かざした手から少し離れた所に直径1mほどの火球が現われる
「我が最強魔法で葬りさって(ry」
ガチャ…
「…ねみぃ…いくら早く姫に会いたいと言ったからって…時間指定してんだからちゃんと守って来てくれよ宅配屋…さん?アレ?」
ドアを開け出てきた青年が目にしたものは燃え盛る火球に笑うじじぃ…
「あ…新聞とか…そういうのは結構です」
…
…
…
「火魔法レベル3!!ファイアボール!!」
「ちょっ!スルーかよ!じじぃ!!てかマジ打つ気かオイっ!!」
「うるさいわぃ!ワシが今までどれだけドアを叩き続けたと思っとる…憂さ晴らしじゃぁぁぁくらえぃぃぃ」
家から出てきた青年は勢いよく飛びドアから数メートル離れた地面へと倒れこみ、それと同時にじじぃは火球をドアへと向けて放った
次の瞬間…
ドア横にあった『レンの家』と手書きでかかれた表札は爆発音と共に吹き飛び、火球は家に風穴をあけたのだった
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