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「近所に犬を飼っているうちがあるからにおいを追ってもらうのよ」
「においって、他の人のにおいもまじっているんじゃないか。俺のにおいやリンのにおいが」
おもったことをしゃべったジンジャーにしまったという顔をして目をそむけるリン。
しまったと、彼は思ったが口がずべってしまったものはしょうがないと
「とりあえず、やってみるだけでもやってみたらいいんじゃないかな?何回かやってみればもしかしたらつくかもしれないし」
慰めるように言って肩をたたく。
「そ、そーだよね。もしかしたらあたるかもしれないしね。だったら行こう、ジンジャー」
リンは、彼の言葉に思い直したのかそういって彼の手を引っ張った。
「ちょ、ちょっと待てよ。俺も行くの」
「何言っているのよ。友人のピンチなのよ?助けてくれるのが友情でしょ」
「そうはいっても、おれ畑仕事が・・・・・・」
「畑仕事と、私どっちが大事なの」
「・・・・リン、俺の奥さんじゃないんだからさ~」
「どっちが大事?」
「畑仕事」
「・・・・・・・・」
「当り前だろ」
「あー、あー。そういう人よね。ジンジャーは」
――――やばい。リンがすねた。こうなると長いんだよな。
ジンジャーは内心うんざりとした。これを長々と聞くことに嫌気がさして
「わかっ.た、わかった。協力するから。おれは何をすればいい」
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