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苦笑しながらリンに問いかける。するとリンは顔をかがやかせた。
「そうよね。あなたならそういってくれると思っていたわ!」
手を握り締めてぶんぶんと手を上下に揺さぶるリンに、ため息を1つ落とした。
*
リンはさっそく、近くの家から犬を連れてきた。
彼女のつれてきた犬は、茶色の毛で小柄な人懐っこかった。
「アネットさん家のユーちゃんよ。さっそくやってもらいましょ」
言って、包装紙をユーちゃんの鼻へもっていく。犬は興味があるのか鼻を近づけてにおいを書いている。
「さてと、これで準備はOKね。では、言ってみましょう」
こぶしを突き上げてから歩き出す。
―――大丈夫なのか?この二人と一匹で。
二人を見て、不安に駆られながらもリンをほっておくと何をしでかすかわからないのでいやいやながらもついていく。
犬は、クンクンと地面のにおいをかぎつつ歩き出す。それについていく二人。
しかし、犬は道の途中であゆみを止めてしまった。
「どうしたの?ユーちゃん。なにがあったの」
リンは、犬。いや、ユーちゃんを心配しながら聞くが犬が答えられるわけがない。犬はしゃべらない。
「犬に聞いてもしゃべらないから無駄だろう」
「そんなことわからないわよ。ユーちゃんは頭がいいんだから。私達が知らないだけでしゃべれるのかもしれないじゃない」
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