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「げっ」
リンも声をあげる。箱の中身は小さなビンだった。
それだけならばかたまりもしない。しかし、ビンの中身の色が緑色なのだ。
「これ・・・・何」
「さあ」
「説明書は」
私が問うと彼は、箱の中を探ったり周りを見たり逆さにしたりしていたが
「ない」
「手紙は」
また、箱を探る。
「あ、あった」
「なんて書いてあるの」
「えーと、何々。『私の作った特製野菜ジュースです。どうぞおめしあがりください。ローラ・ミリェセント』だって」
「野菜ジュースにしては透明すぎない」
「うーん」
「どうするの」
「リンにあげる」
「いらない。怪しいものには手を出すなと両親から言われているの」
「俺も怪しいものはもらうなって父親に言われているんだ」
笑顔で会話する二人。
「でも、もらったのはジンジャーだしせっかくファンの子が作ってくれたものなんだから飲んであげたら。そんなこと言わずに」
「うん、そうなんだけれど。リンがせっかく来てくれているのに一人で飲むなんて失礼だろ。半分にして飲もう。リンは一人暮らしだし、野菜もそんなに取れないだろ」
「あはははっ心配ありがとう。でも私ジンジャーの家から野菜も
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