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職員室内はとても広く、担任の先生ですら探すのを苦労するくらいの広さ。
木造建築らしく、木の色が強調されている空間。
今時そんな学校も珍しい気がするよな。
僕等は初めて来たのもあるのか少し広さに呆然とする。
が、ここでたまたま近くにいた女性の先生に話し掛けられる。
「どうしたの?職員室に何か用事?」
茶色い長い髪を何も飾っていない綺麗なストレート。
片目は何故か長い髪で隠れているが、見た感じとてもカッコイイの方が似合っている女性だった。
若干翔は見とれていたのだが、主旨が違うので一撃だけカツを入れる。
「えーと……」
とはいったものの、佳も少し彼女を見て少し眉間に皺寄せている。
誰かに似ている、初めて会った気がしない。
って佳は思っていたのだ。
まぁ、でも見ず知らずの人だからただ、似ているだけなのかも知れない。
と、あらためて考察する。
それよりも、
「音楽の担当の先生っていないでしょうか」
そう聞くと、彼女はきょとんとした表情をして、
「私だけど?」
と言ったので。
彼等は心の中で色んな意味でガッツポーズをとった。
まさかのビンゴ。
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