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源「…どうした?佐久間…」
源田の声が少し優しくなった…謝られると確信しているのかもしれない。
だが佐久間は言った。
佐「……何でも無い…」
源「……え?」
佐久間は深くショックを受けていた…なぜなら…
佐「もう…取り替えたんだな…」
源「……何が?」
佐「やっぱ…俺は…お前の欲を満たすだけの…道具だったんだな…」
佐久間の目から水滴が落ちる。
源「何言ってんだよ…」
佐「俺の事も軽い気持ちだったからすぐ取り替えられるんだろ!!」
佐久間が叫んだ。
水滴が止まらない。
佐「…っ…お前なんか…好きになるんじゃなかった……」
佐久間はそういうと駆け出した。
源「佐久間!」
源田が後を追う。
涙のせいで上手く走れない佐久間を源田は道端で捕まえた。
源「佐久間!」
佐「離せ!!」
源「嫌だ!逃がさない…絶対。」
佐「そんなに…楽しいのかよ…人の好意を持て遊ぶのは…」
源「違う!…ただお前に…素直になってほしかったんだ…あまりツンツンされると…本当に嫌われてるかもって…不安になるんだよ。」
佐「………!!」
源田の声が…少し震えていた。
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