第二十一章

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「まずはお主等の怪我の治療からしないといかんな…」 ザムシャーは星斬虎徹丸兼定を鞘から引き抜くと、切っ先を一角、空蝉丸、士に向ける。眩い光に三人は包まれていく。 「随分と無理をしたようだな、士」 無骨だが、ザムシャーは士に声をかける。 「まあ、俺は後から合流だったからな。これくらいは何て事はない」 「ふん、ならもう一踏ん張り頼むぜ」 「ああ、望むところだ」 「一角の霊圧はどうだ。俺の刀で回復が出来る筈だとは思うのだが…」 「いい感じだぜ。あんたの刀すげえな、やっぱり。実はその刀、斬魄刀なんじゃねえか?」 「俺の魂を込めた相棒という意味では、同じくらいに大切な存在とは言えるかもしれないな」 「それと空蝉丸、お主の方はもう大丈夫だ」 「!?」 「俺達の出来る限りのブレイブを込めた。我々のブレイブがあれば十分にこの後も戦えるだろう?」 撃がニヤリと笑って空蝉丸の獣電池を指差す。
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