第二十一章

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「皆さんに連絡しておきました。形は違えど、皆さんは最強のブレイブチームの筈ですから」 「おお、ギランと隊長殿のブレイブも感じるぞ!!」 「各々方、かたじけない。これだけのブレイブがあれば、十分戦える」 「それと悪いが一角、状況が状況だけに能力の出し惜しみは無しだ」 「ああ。かつて、俺は世界の危機を前にしながら自らのこだわりを優先したことで仲間を危険に曝すところだった。だが、今度は違う。仲間の為にはこだわりを捨て去る事も必要だ」 「うむ。一角殿の力がなくてはならぬからな」 空蝉丸が白い歯を見せて笑みを見せる。 「こだわっていると俺達まで魂魄になりかねない、そんな相手のようだからな」 「とにかく全力を尽くして奴を叩く。死力を尽くして敵を止めるぞ…!!」 「先陣は士、お主に任せる。後ろは任せろ…」 「分かった。みんな、頼んだぞ」 士の真面目な一言に、ザムシャー、空蝉丸、撃、一角が頷く。
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