第二十一章

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「その龍紋が朱に染まるまで攻撃力が最大にはならないと見たが」 「ああ、この卍解は寝坊助だからな。ザムシャーと俺はしばらく突撃隊長といったところだな」 「雷電砲!!」 キョウリュウゴールドが背中の翼を広げて空を大きく滑空している。落雷のように、次々と落雷砲がフラスコの中の小人に向かって降り注いでいる。 「さて…こちらも豪勢に行くか」 ディケイドは、タブレット端末のようなアイテムを取り出すとそこに現れたエンブレムの数々をタッチしていく。彼の旅をした世界にいたライダーの名前が次々とコールされていった。 「まずはファイズの力だ…」 「カメンライド ブラスター」 端末のタッチに反応してシステム音が鳴り響く。そこには赤い仮面ライダー、仮面ライダーファイズのブラスターフォームが姿を現した。 「ファイナルアタックライド」 ファイズはディケイドの動きにシンクロして動くことの出来る幻影に近いもののようである。二人の仮面ライダーは、銃のような武器を構えてそのまま引き金を引く。 「みんな離れろ!!」 その叫びで全員がその場から退避した。
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