第二十一章

82/92
前へ
/527ページ
次へ
「いいぞ、一角!!」 龍紋鬼灯丸を振るう一角の果敢な攻撃により、賢者の石の原料である多くの犠牲になった人々の魂魄が消滅し、結果として賢者の石の総量は減少したと言えた。一角をねぎらったギャバンは、ギランとドルを拘束する鎖を断ち切る事に成功していた。 「小癪な…」 フラスコの中の小人がその鎖を直接ギャバンに巻きつける。 「飛翔斬り…」 キョウリュウゴールドが瞬時に追いついて、ザンダーサンダーでその鎖を消滅させる。 「援護だ、プテラゴードン!!」 空中待機していたプテラゴードンが、再び空中から来襲する。再び、二人を拘束しようとする鎖を次々と口からの雷で無効化していく。並行してその攻撃は、フラスコの中の小人本人へ向けても行われていた。 ー大分相手も効いているようだな。賢者の石は攻撃を弾くのではなく、攻撃によって受けたダメージを回復する為に使用されている。 士の読み通りに物事は進んでいるといえた。むしろ、闇斬丸と龍紋鬼灯丸という二つの武器の能力の特殊性が相まり、より効率的になっているくらいである。
/527ページ

最初のコメントを投稿しよう!

60人が本棚に入れています
本棚に追加