第二十一章

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猛攻により、フラスコの中の小人は遂に体組織が欠損し始めていた。遂に、賢者の石による再生力が尽きかけているのである。 「さて、俺と一角の役目は終わりのようだな」 ザムシャーと一角は頷いて、後ろに退く。 「愚弄するというのか…?」 息を切らしたフラスコの中の小人、憎しみの目線を二人に向ける。 「ああ。てめえのように己の為に、罪のない奴らの命を利用する野郎を魂葬するつもりはねえ…」 「悪を斬るのはヒーローに任せるぜ。ディケイド、キョウリュウゴールド、ギャバン…人々の魂は昇天させた。心置きなくやれ!!」 「それもそうだな。よし、後は任せたぜ!!」 ゴードンも三人を送り出す。 「なる程。俺も破壊者だが、ありがたくその役目引き受けるぜ…」 「獣電池装填…」 キョウリュウゴールドはザンダーサンダーに獣電池を三本装填する。 「これで幕を下ろす…」 ギャバンも、レーザーブレードを構えて足を踏み出せるように身構えている。 「ファイナルアタックライド」 ディケイドが空中に飛び上がる。金色の巨大なカードが、フラスコの中の小人に続いて現れ、それを蹴破りながらディケイドはフラスコの中の小人に突っ込んだ。
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