第二十二章

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フラスコの中の小人との戦いを終えた一行は、メランド達の本陣へと突撃した。戦力の大幅な上昇により、兼平、ネモ、レックスが率いる兵の士気も上昇。程なくして敵の兵力を一掃する事に成功していた。 「全く、その身体で動くとは無茶にも程がある」 星斬虎徹丸兼定で光を当てながら、ザムシャーはメランドに呆れ顔である。 「いやはや、面目ない」 「いや、だから俺はここまでついて来た。お主にこの力を預けて正解だったようだな」 「ザムシャー殿…」 メランドの傷も、ザムシャーの力により殆ど治癒した。敵の軍勢を一掃しても、空には暗雲が立ち込めているままである。 「残るは異次元人ヤプールのみ…」 本陣を背にするような形で、兼平は刀を構えたまま静止している。 「何だ、あれは…!!」 ネモが空を指差している。空がガラスのように割れ始めた後、赤色の異次元空間が出現。間髪入れずに無数の大型ミサイルが地上へと降り注いだ。
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