薔薇は気高く咲き、美しく散る

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 もう既に、大人しかったボスはそこにはいない。  狂気に満ちた彼は、笑いながらと東側へ駆けて行く。  マルコは、ただそれを眺めている事しか出来なかった。 (ギルガやツゥーンが死んで。何故に2人の故郷を滅ぼした周りの人々が、濃能と生きているんだよ! 2人は気にしていなくても、俺の両親を殺した自分勝手な賊と同じだ。 勝手な考えで、1国を滅ぼした他国の奴が憎い。 全てが憎い。どんな手を使っても、人間は滅ぼして命の平等にしてやるんだ!!)  森ん走る少年は、決意を固めて突き進む。  求める事は、全人類の滅亡。  不平等な命を平等に変える事。  その目的を果たすには、力が必要。  闇の魔力で軽くした大剣のゴルドフを担ぎ、森を抜ける事を目覚して走り続ける。  夢を求めて。    ~ツゥーンの伝説‐完結‐~image=429403883.jpg
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