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雪を気にする回数が減っている。
その事に自分は気付いている。
普通に可愛いと思うし、誰かと付き合ってはほしくないと思うが、好きとは何かが違うような気がする。
もう諦めたのか。
それともこの恋自体が一種の気の迷いだったのか。
恋ではなく、ただの憧れだったのだろうか。
よくわからない。
「カズキン、何か迷っているなら相談にのるよ?」
その日の下校時、偶々新が用事で何処かに行くことになった。
春香も彼について行こうとしたが、一度一樹を振り返ってそう言った。
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