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今日の朝から降っている雨が無情にも僕に降りそそぐ。
学校帰り、きまって僕は駅の前の屋根のない石段に座る。
誰かを待っているわけでもない。
ただこうしていると僕を必要としてくれる人が声をかけてくれるから..
男「君、さっきからずっといるけど誰か待ってるの??」
スーツを着た若い男が傘を僕の方に傾けてきた。
聖「別に、ただ座ってるだけ」
男「暇だったらウチ来る??」
ほら...
聖「いいよ、どうせ暇だし」
僕はそう言って立ち上がる。
男「君、綺麗な顔してるからモテるでしょ」
男が僕の腰に手をまわしてきた。
聖「今まで誰とも付き合ったことないよ」
僕はそうにっこり微笑んだ。
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