0:プロローグ

3/3
前へ
/201ページ
次へ
桜が大好きな彼が付けた【莉桜】という名の男の子。 私と彼が大切に守る命。 「そうだね。3人で見に行こう」 そのやりとりを傍から見ている彼の笑顔が桜の花びらの向こうで映えていた。 桜が宙を舞う。 私の壊れていた運命の針は、こんな綺麗な桜が舞う春にゆっくりと動き始めた。 桜が綺麗なことをあなたが教えてくれた。 “優しさ”も“本当”も全部あなたが私に与えてくれた。 あなたに伝えたい。 【あなたに出会えてよかった】
/201ページ

最初のコメントを投稿しよう!

111人が本棚に入れています
本棚に追加