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俺は、彼女から飛びのいた。
「あ、ああの、すまん!」
あんな綺麗な人を押し倒したなんて……。
「い、いえ。その、ありがとうございます。」
座った状態から、ペこりと頭を下げた。
「あ、えーと、大丈夫?怪我してない?」
パンパンと土ぼこりを洗ってあげる。
「あ、はい。大丈夫で…っ…」
立とうとした彼女は、足をおさえた。
どうやら、足を捻ったらしい。
「大丈夫?」
「はい、大丈夫です…」
そういっているわりには、辛そうだ。
うーん。俺が、変に怪我をさせないようにしたせいか…。ちょっと罪悪感がある…。恥ずかしいけど…。やるしかない。
「ちょっとごめん」
「?」
俺は、彼女を抱き上げた。つまり…お姫様抱っこ…。
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