『青姫』~遅刻なんて当たり前!?~

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「そ、そこまでしてもらわなくても……。それより……。」 ん?なんだ? 「あなたの方が傷ついてます。」 彼女は俺の右手の方に指をさした。 …ああ。見なくてもわかる。すごい激痛だもん。ばれないように隠していたつもりだったんだけどな…。 たぶん、コンクリートで削れたんだな。 だけど……。 「…ちがう。」 「え?…」 「ちがうよ…」 俺は、彼女の透き通るような目を見て言った。 「俺より、君の方が傷ついてるよ…」
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