『青姫』~遅刻なんて当たり前!?~

3/24
前へ
/348ページ
次へ
「ミャー」 「おはよう。シロ。」 リビングの真ん中には純白のシーツをひいたテーブル、奥には紺のソファーとちっちゃなアナログテレビ、左にはみんなのキッチン(俺以外使ってないが…)、右はカーテンに覆われた窓があるけっこう広いリビングに入った。 そしてテーブルの下からシロが現れた。シロは俺が飼っているメス猫だ。かなり毛並みがよくてフサフサしている。触ると気持ちがいいんだ~。 シロは俺の足に近づいいて、頬ずさりした。こういうことをすると飯が欲しいという合図だ。 「待ってろ、シロ。すぐに飯やるからな。」 そう言って、キッチンにある冷蔵庫の中から缶詰めを開けて、床に置いた。 「ミャー」 シロは、おいしそうに食べた。 おっと、紹介が遅れたな。俺の名前は、神崎龍哉(カンザキリュウヤ)っていうんだ。 今日から、高校一年。今から、私立皐月(さつき)高等学園の入学式に行くんだ。 容姿は、まったくもってイケメンというわけもなく普通だ。主人公だからって、全員イケメンってわけじゃないからな、畜生め!! 特徴と言えば、やはりこの青い目と赤みの含んだ髪の毛。そう、みんなが思っている通り、俺はハーフだ。母さんがイギリス出身だ。父さんの遺伝が強いせいか、顔は日本人の顔だ。
/348ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6247人が本棚に入れています
本棚に追加