出会いと救世主

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「もう昼過ぎじゃん。」 彼が目覚め時計を見ると、時刻は既に午後の12時を過ぎていた。 彼の名は篠原祐弥20歳、今日は月曜日なのにも関わらず何故この時間に起きても焦ることすらしないかというと、彼は…祐弥はフリーターで今は夜中のコンビニのアルバイトをしているからだ。 しかし祐弥が一人暮らしをしているのは、どうみても一つのアルバイトだけでは家賃を払うことも出来なさそうな高級マンションなのだ。 「さて、心配はしていないが一応確認しとくか。」 そう言って徐にパソコンを立ち上げると、祐弥は迷いもなくあるサイトに飛んだ。 「今日も順調にストップ高か……ん?」 祐弥が見ていたのは株証券取引のサイトで、自分の持っている株が順調に株価を上げてるのを満足そうに確認したのだが、何かの気配(寧ろ殺気?)を感じ、後ろを振り向くと、何故か自分の背よりも大きな大鎌を振り上げた白のワンピースを着た白銀髪の少女が居た。 「えと……夢?」 夢だと思い自分の手の甲を抓ってみたが勿論痛い。 夢ではないと解ったのだが、この状況に祐弥の思考は混乱していた。 「貴方の魂頂きます。」 「ヤダ。」 いきなり言われた一言に、混乱した頭でもそれだけは返せた。
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