4人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
生まれてから言葉を発するのに、さほど時間はかからなかった。
どれくらいって言うと
時間にして数分。
桃太郎って名前があまりに気に入らなくてさ。
感情の高ぶりが俺の中で何かを目覚めさせたって言うのかな?
気づいたら口走ってた。
『桃太郎って俺の事か…。俺の事かぁぁぁぁぁあ!!!!!!』
じじぃとばばぁは、そりゃもうガクブルだったね。
いや、老いから来てたガクブルかもわからんがね。
『お前…一体何者なんじゃ…』
ばばぁの発言に対して俺は言ってやったよ。
ええ。言ってやりましたとも。
『とっくにご存知なんだろ?俺は穏やかな心を持ちながら、激しい怒りによって目覚めた戦士…スーパー…』
言うより先に山に捨てられました。
最初のコメントを投稿しよう!