山田 茂吉

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山に捨てられた俺はさ。 一人で生きていくしかないわけよ。 いくら生まれてすぐに超人的な言語能力を手にしたって言っても 身体はガキなわけよ。 ほら。 ちんちんとか こんッッッなんッッッ!! 二足歩行とかやっとなわけ。 いや、今考えたらそれだけでもかなりスゲーんだけどさ。 そんな状況でね。 いきなり戦闘ですよ。 熊とね。 お前熊って言ったらさ、獰猛な獣ですよ。 動物園にいるような 人間にエサもらって飼い慣らされた獣じゃねーの。 あいつらも必死なんよ。 それほど野生で生きていくって大変なわけ。 そんな熊がさ。 野生の熊がよ? こっちにガン飛ばしてる訳じゃないですか。 終わったな、と。 そう思いましたね。 序盤は野生のコラッタとか野生のポッポとかさ。 バランスってあるじゃないですか。 こんなん悟空の幼少時に魔神ブウ来ちゃったみたいなもんですわ。 なんとか警戒を逸らしてもらおうとね。 石ころをこう…さ、 遠くの木に当てて "なんだ!?今、あっちで音がしたぞ!?" みたいにしよっかなぁと考えていた時期が私にもありました。 でさ、近くにあった石を握って投げたわけ。 全力でね。 そんとき気づいたんだケド、俺ノーコンだったっぽい。 パワプロのサクセスの序盤で、ただでさえコントロールないのにダイジョーブ博士の肉体改造に失敗したみたいな。
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