祐(たすく)
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祐の心と体は、正義を貫くたびに傷ついていた。 それでも祐は、【正義】の二文字を心の中心に持ち続けた。 力なき正義はハリボテだ。 正義なき力は暴力だ。 祐は強くなる必要があった。 小学四年生の時、祐は両親に空手をやりたいと言った。 初めての自己主張だった。 祐の家には決して余裕があるわけではなかったが、両親は何も聞かず、すぐに近所の道場に祐を連れて行ってくれた。
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