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「鳥、飼うの?」
ミズキは日向の横を歩きながら聞く
「いいえ、怪我が治れば自由にします
人も鳥も自由が1番です」
「ふーん…」
見回りというより夜空を見上げながら和やかに歩いた
「なんか…地震?」
ミズキの声と共に地面から鎖がつきだし、
ミズキの足にからみついてするすると全体を拘束する
「ミズキさん!」
「鉄魔法か!
なら…破壊魔法!」
緑色の目に緑の光がやどり消えた
「!?きかない
隊長を呼んできて日向ちゃん!」
日向はミズキに絡みつく鎖を掴んでいた
「駄目です!今これを離せばいっきに体が潰されます!」
「日向ちゃんにも鎖がくるまえに早く!」
騒ぎを聞きつけたのか皆集まってくる。
レオはミズキに、
「破壊魔法は!?」
「きか…ない……です!」
ミシミシと食い込む鎖に息が出来なくなる。
「この部分の鎖をおさえてくださいジークさん!ラルフさん!」
二人はすぐに日向のかわりに押さえつけるが、
地面から鎖が他にも出てきて、二人は鎖を押さえたまま体に巻き付かれる。
ジークは汗をしたたらせて言う。
「破壊魔法がきかないって事は破壊魔法の魔封じがしてあるな…」
魔封じは一種の魔法しか封じられないが、
鉄には破壊魔法しか使えないからかなり有効だ。
「俺の部下を離せ!
鉄魔法!」
レオがおなじ鎖を出して反対側に力をいれる。
が、高度な魔法を三人分はきつくそれ以上は出来ない。
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