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磁力が全て閉じると、ミシミシと音をたてて、
三人分の鎖が体に巻き付いた。
日向のメガネが落ちて割れる。
「…ぐ…ぁっ……」
血を口からはくと、顔にまで鎖が巻き付いてきた。
「マズイ!何か方法は…」
レオが焦り、冷や汗がでた。
その時―…
日向の目に金色の光がやどり、大きな音をたてて何かが飛び散った
ミズキは声をつまらせる。
「…っ」
皆目をそらさず日向のいた所を見ると
鎖が消えて、
血だらけだが潰されずに、息をきらせている日向がいた。
そろりそろりと日向は地面におりて着地し、レオがかけよる。
「日向!大丈夫…なわけないか……至急救護班を呼ぶ。後応援はもう呼んである。
此処から半径50㍍はバリアをはって待機だ」
レオに指示され、
無線でラルフが伝えていた
「見た目だけでまだ中は大丈夫ですが、
ちょっと風がシミて痛いだけです」
救護班がくるまで地面にしゃがんで待機していると
ラルフが日向に聞く
「どうやって破壊したんだ?」
「吸魂の魔法で私の血で鎖をサビさせ腐らせたの。
だから魔法を使わずに壊せたのよ」
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