「第一章、『運命の放課後』だ」

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突然だが、『自分は不幸だ』と思ったことがあるやつはいるか? ガムをふんづけたり財布を落としたり……あとはまぁ、もしかしたら朝の星座占いで最下位になってしまった、なんて些細なことで嘆く人もいるかもしれない。 でもそれは自分で定めた不幸であって、真の不幸とは言えないんだと俺は思った。 ―――だから今、この状況においても俺が勝手に決めつけているだけで本当は不幸なのではない、はず。そうだと……願いたい。 「見たわね……? 見てしまったのね? ならば仕方がないわ。口封じをしましょう」 放課後の教室でクラスメートがこんなことをしているとこに遭遇してしまうなんて。
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