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「ようナオ」
「おはようセイジ」
大学に入って丁度一週間経った。
ようやく大学の仕組みを理解し、雰囲気に慣れてきた。
同じ学科で新しく友達が何人か出来て、その中でセイジは大学が始まって最初に僕と会話してくれたヤツだ。
「もう昼じゃん、気楽だなぁお前は」
セイジの言う通り、時刻は正午を回っていた。
「今日の僕の講義は三限からだからね」
僕は時間割を少々緩めに作った。それなりに楽が出来る。
「学食行こうぜ、ナツミが席取ってくれてる」
「それはありがたいね」
セイジと並んで学食を目指して歩く。
ふと横に視線をずらすと見た顔があった。
「あ、ナオ君」
「や」
高校からの知り合いのサオリだった。目が合ったので挨拶する。
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