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「ぁ……。」
どうしよう。
目が離れない。
僕は、少女のそばにたたずんで、このままずっと見ていたい、と思った。
この、人見知りで有名な僕が。
僕は、神崎 周。中学二年だ。周りは、クールだ。と言うけれど、単に人嫌いなだけ。特に女の子。
男でもまともに話すのは、和樹か晃くらいなもんだ。
僕は成績が、他人より大分高い。和樹はスポーツマンで、晃はとにかくモテる。
性格は全然違うが、仲がいい。足りないところを補う、といったところだ。
和樹と晃は、頭が悪い。桁違いに。
僕は…この人見知りだ。
なのに
なんだ、この状況。
これで少女が、起きていたら、僕はパニックを起こしていたかもしれない。
多分。
と、そのとき。
少女が
ぱっちりと
目を開けた―――。
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