11月1日・広島平和記念公園を歩く

6)動員学徒慰霊塔

＜簡単な『動員学徒慰霊塔』説明＞

　学生でありながら国のために工場での作業や建物疎開などの作業に従事し、そのために被爆して亡くなった方々に対しての慰霊塔です。

　当時三百万人を超す動員学徒のうち、戦争の被害にあったのは約一万人強。
　そのうちの六千人近くが広島の原爆で亡くなったそうです。

　やりきれませんね。

　ちなみに慰霊塔の後ろには大きな石版が二枚置いてあり、そこにはそれぞれ金属の彫刻で動員学徒として働く学生の姿が三枚と、灯籠流しの風景を彫ったものが一枚の計四枚の彫刻が貼り付けられています。

　お国のためお国のため、勉強もできずに働いてのこの悲劇――どんな思いだったのでしょうね。