0)前書き代わりの平和記念公園概要説明

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 平和記念公園は広島県広島市中区中島町にある公園で、平和公園とか、平和祈念公園とか呼ばれています。  敷地の面積としては結構あり、写真を撮りながらざっと歩くだけで三十分はかかりました。  と言っても細かい周辺の慰霊碑など全てを網羅したわけではないので主な資料館全て回ったりしたら優に半日は過ごせるところかと思います。  さて、今日あえて平和記念公園を散策したのはある理由があります。  実はこの公園を設計したのは当時はまだ若手だった丹下健三なんですけど、去年たまたまそのことと、丹下健三発案のこの公園のコンセプトを知って、私は感動しました。  どういうものかというと、下に地図を作って貼ったので見ていただきたいのですが、平和大通りという100m道路と平行に横に長い形をした平和記念資料館(表紙画像)があるのですが、そこが空中資料館の形をしていて一階は空洞になっているんですね。  その真ん中に立つと、資料館の空洞部分から慰霊碑のあるアーチ、その奥にある平和の灯火、さらに原爆ドームが一直線に並び、一望できるようになっているんです。  しかもそのラインはちょうど、平和大通りおよび原爆資料館から垂直の位置に原爆ドームがくるよう設計されているんです。  このコンセプトを知った時、感動しました。  美しい上に、見事じゃないですか!  私はあまり建築には興味はなく、丹下健三がどんな建築家でどんな評価をされているのかも知らなかったのですが、この公園のコンセプトを聞くだけで才能を感じさせられずにはいられません。  他に二人ほど別の候補者がいらっしゃったそうですが、誰もここまで見事な構図での建物の配置を考えた人はおらず、満場一致の勢いで丹下健三に決まったとか決まってないとか(その辺曖昧w)  さてそれを知ったのが一年前の夏のことなのですが、実はそれから一度も平和記念公園に足を運ぶ機会がなかったんですね。  通りかかっても平和大通りとは逆側の原爆ドーム側から(そちらに市電が通っている)。  ようやく平和大通り側から見ることが叶ったのが今日、だったというわけです。image=380167508.jpg
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