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「あかん、こんなことしてる場合とちゃう!
『PUG』見たら逃げ出せ。これ鉄則!」
「あれ、さっきとちょっと違いますねー。
イメチェンですか?」
「んな細かいことはどーでもいいやろ!」
「それに、さっき『PUG』に会って、すぐに雷落としたの雷門さんですよ?」
「うぐっ……!」
「鉄則、自分から速攻やぶっちゃってますね。」
「いや、なんか細い女やったから、これぐらいやったら勝てそうやなーなんて……。」
「実際二人がかりでも死にそうでしたけどねー。」
「ああそうや!
やからこそ、やからこそ今度は全力で逃げる!
命あってのナントカって奴や!」
雷門は風間から手を離すと、周りを見渡して逃げる準備を始めた。
「けどねー、雷門さん。」
「ん…?なんや?」
靴紐を結び直し始めた雷門は、風間の方を見ずに反応する。
「お前も早いとこ準備せーよ。
全力で走るからな。」
「ぶっちゃけ、大輔さんに頼んで移動させてもらった方が早くないですか?」
ピタッと、雷門は動きを止めた。
「………………。
その手があったかぁぁあああ!!!!」
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