墓標への近道

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マラリア、ペスト、狂犬病、インフルエンザ、ついにはエボラ出血熱に至るまで蔓延し生存者がいるのが不思議な程の危険地帯と化した“シマ”であった。人々は野草や昆虫までもを奪い合いながら貪り食い、そして本当に食糧が無くなった時に必然として起こる「あの行為」が始まった。そう、食人である。
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