初恋の相手

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  「……智、とりあえず、今日はこのまま、家で寝なよ?」   そう言うと、歩はキッチンへ向かった。     「……。歩くん…」     智は、しばらくベッドの中にいたが やはり、歩の家で泊まるのは… そう思い、ベッドからおりる。     すると、キッチンで、歩が何か考え事をしていたようで、立ったまま、うつ向いていた。     「…歩くん」   「!!」     智の声に、振り向く歩。   「智…ダメだって言っただろ?」   「も、もう大丈夫だから…」   「ダメだって。智…あ、少し話があるから座って?」    智が、キッチンにあるイスに腰かけると、歩は話し始めた。   「智、ごめんな。実は、さっきは言わなかったけど…寝言な。違う事も言っていたんだ」   「!!」   ドキンと智の心臓が跳ねる。     「それで…あれは、本当なのか?オレの事…好きだって言ったよな?」   「えっ!!?あっ、あの…」  慌てる智。ついに気づかれてしまった…!! もう、2人の関係は…    
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