大切にするからね

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  「智、気持ちいいだろ?」    「うん!」     あの日から、恋人となった2人は休みの日に海に来ていた。   歩が言っていた、実家の近くにある海だ。     「智!しばらくしたら、家に行こう。家族を紹介するから」   「う、うん。緊張するなぁ」   「大丈夫だよ。とりあえず、智の事は友人って言ってあるから」     それから、30分くらいしてから歩の実家に向かった。      「ただいま。智を連れてきたよ」     すると奥から、両親と若い男性が出てきた。   「歩、おかえり。智くん、いらっしゃい。歩の母です。そして、歩の父、歩の弟の創(そう)です」   母親が紹介をすると、父と弟は、ペコリと頭を下げる。     「初めまして、木嶋 智です。よろしくお願いします」   「さぁ、上がってくださいな」   「お邪魔します」     家に上がると、リビングに案内され、お茶を出された。     「智、どうだ?」   歩が声をかけると、智は微笑んだ。     「優しそうな、お母さんだね。弟さんはいくつなの?」   「創は、オレより2つ下だよ。って…あいつ、部屋に行っちゃったのか。 オレと、創の部屋は2階だから。今日は、オレの部屋で一緒に寝よう」   「うん」  
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